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チカちゃん先生のご褒美
第9章 チカ先生の卒業
 そのとき。

 コン、コンと、障子が軽く叩かれて、揺れた。

「?!」

 空耳かと、思ったけど。
 もう一度同じように叩かれて、野際くんも私も、びくっとして止まった。

 コン、コンと、また音がして。
 野際くんは私のめくれたカットソーを、音を立てずに元に戻した。


「野際、居る?」

「なっ!」

 外から掛けられた声に野際くんが声を上げると、扉がすっと開かれた。

「お前!びっくりしただろー!脅かすなよ!」
「何やってんだ、お前」

 入ってきて戸を閉めた内川くんは、低い声で野際くんに聞いた。

「何って?チカちゃんと、昔話をしてたんだよ。なー、チカちゃん」
「ん……ん!ん」

 口を塞がれたまま、野際くんの言葉に首を振る。
 内川くんが来てほっとしたからか、目から涙がこぼれ落ちた。

「昔話?なんで、こんな所で?」
「ほら、あん時の、『ご褒美』の話だよ。そんなの、あそこで出来ねえだろー?」
「んぅ!!」

 野際くんの手が「ご褒美」の説明をするみたいに、また服の上から胸をいじり始めた。

「……そうだ。お前も一緒にヤるー?昔話!」
「っ!!」

 その言葉を聞いて、私の目の前が、真っ暗になった。

「俺も、一緒に?」

 内川くんの返事には、何の感情も感じられない。
 ほっとしたのとは違う涙が、ぽろぽろこぼれて、止まらなくなった。

「ああ。チカちゃんに、俺達が成長したとこをいろいろ見て貰っちゃおうかなーってさ」
「チカちゃんも、したいの?……昔話。」
「ん、んー!」

 一生懸命、首を振る。

「チカちゃんは嫌だってさ」

 内川くんは溜め息混じりに言った。

「止めとけ、野際。先生を離してやれ」
「は?イヤとか言える立場だっけ?」
「ん!!」

 野際くんは笑って、私の胸をぐっと鷲掴みにした。
 刺激が強すぎて、痛みしか感じない。痛さのあまり、顔が歪みそうになる。

「先生が、生徒にインコーしたんだぜー?しかも学校で、俺ら二人同時にだぞ?どんだけ淫乱教師なんだよ、なあ?」
「ぅ……」

 野際くんは機嫌よく、楽しそうに私に話しかけた。その間も、胸を苛めるのは止めてくれない。

「そんなのバレたら、ソッコーでクビだろ、クビ。仕事辞めたくねーよなあ、チカせんせ?」
「……そうか?」
「は?」
 
 笑いながら私をいたぶる野際くんを、内川くんが遮った。
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