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僕の美しいひと
第6章 すれ違う想い
お披露目会は大盛況であった。
招待客の誰もが清良を紹介してもらおうと、高遠夫妻のところに列を成した。
清良はそれらの人々に対して、全く臆することなく和かに挨拶を交わしていた。
膝を折ってお辞儀する様も優美で、所作もとても美しかった。
高遠夫妻に慈しみ深く見つめられている清良はこの上なく幸せそうで、郁未は心から安堵した。
「千葉の豪農の家で育てられていたそうだが、やはり血筋は争えないものだな。
夫人に良く似ておいでだ。
まだお若いのに気品がある。しかも、生き生きとして人を惹きつける魅力をお持ちだな。
…郁未。私が代わりにお前を売り込んで来てやる」
お節介にも賢一郎が清良のところに歩いていった。
「兄様…」
言い出したら聞かない兄を止めるのは諦め、郁未は肩を竦めると、そのままバルコニーに足を向けた。
招待客の誰もが清良を紹介してもらおうと、高遠夫妻のところに列を成した。
清良はそれらの人々に対して、全く臆することなく和かに挨拶を交わしていた。
膝を折ってお辞儀する様も優美で、所作もとても美しかった。
高遠夫妻に慈しみ深く見つめられている清良はこの上なく幸せそうで、郁未は心から安堵した。
「千葉の豪農の家で育てられていたそうだが、やはり血筋は争えないものだな。
夫人に良く似ておいでだ。
まだお若いのに気品がある。しかも、生き生きとして人を惹きつける魅力をお持ちだな。
…郁未。私が代わりにお前を売り込んで来てやる」
お節介にも賢一郎が清良のところに歩いていった。
「兄様…」
言い出したら聞かない兄を止めるのは諦め、郁未は肩を竦めると、そのままバルコニーに足を向けた。

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