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劣情ストーリーテラー
第64章 肉のヨロコビ
こないださ、彼氏に会いに行くって言って別れたじゃん?
「うん」
やったの?
「やったよ」
どうだった?
「超気持ちよかった」
溜まってるって言ってたもんね
「うん、ゴブサタだったからすごく気持ちよかった」
はあ
「どしたの?」
いいなあ
「なにが?」
私も気持ちよくなりたい
「彼氏としてないの?」
してる
「物足りないの?」
物足りないっていうか、気持ちよくなったことがない
「マジ?」
うん
「今まで、ずっと?」
うん
「今の彼氏とだから?」
ううん、誰としても
「初耳なんだけど」
うん、みんなこんなもんなんじゃないかなってすっと思ってたんだけど、この年になってみんな気持ちいいって言ってるのに、なんで私は気持ちよくないんだろうって
「全然気持ちよくないの?」
うーん、チヤホヤされるのは気分がいいんだけど、こういうのがいいんだろ?みたいな感じでこられると全然感じない
「そもそも、やりたいって気持ちはあるの?」
うーん、よくわかんない、みんなが気持ちいいって言ってるから私も気持ちよくなれるんじゃないかとは思うし、でも、どこらへんが気持ちいいのかイマイチわからないっていうか
「オナニーってしてる?」
たまに、クリさわるくらいだけど
「そん時は気持ちいい?」
けっこう、でも、イクとかそういうのはよく分からない
「カラダが気持ちよくなるってのはなんとなく感覚は分かる?」
なんとなく
「彼氏にこういうふうにしてほしいとかって言えてる?」
言えない、どういうふうに言っていいか分からないし、言ってることが合ってるのか不安
「そんな状態で彼氏は満足してるの?」
たぶん、いちおうイかせてるし
「はあ、けっこう難題だな」