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劣情ストーリーテラー
第64章 肉のヨロコビ

みんな、どうやって気持ちよくなってるの?練習したの?



「練習っていう練習はないと思うんだけどねえ」



勝手に気持ちよくなってるの?



「そういう人もいるんだろうけど」



私だけ損してるんじゃないかって



「いやいや、そういうふうに落ち込む必要はないけど」



なにがいけないんだろう



「いけないっていうか、なんだろうね、やっぱ自分がやりたいようにやらないと気持ちよくないんじゃないかなあ」



どうやってそれを見つけるの?



「えー、見つけるっていうかなあ、なんとなく覚えるっていうかなあ」



検索したら分かる?



「んー、それっぽいサイトはあるかもだけど、結局は自分のことだからなあ、あんま参考にできないんじゃないかなあ」



どうしたらいいの?



「あー、うーん、上手い下手ってだけの話でもないしなあ、困ったなー」



みんな自分だけの楽しみにしたくて隠してるんじゃないの?



「そんなことないよ!ていうか隠せるもんじゃないっていうか」



暴けばいいの?



「え?」



オトコもオンナも何をやってるか、手当たり次第に暴いていけば分かるかな!



「ちょ、なにそれ」



とりあえず、ウマそうなオトコと片っ端からやって、何やってるのか全部体験したらいいんじゃないかな!



「あの、それ」



わかった!私に足りないの経験値だったんだ!



「待って、待って」



レベルあげないとスペあがらないもんね、上げるには経験値いるもんね!



「なにそのゲーム脳」



下手な鉄砲も撃たないと数にならないもんね



「すみません、どうしてこんなことに」



いつか私を気持ちよくさせる人が出てくるよね!それに出会うまでやり続けるしかないんだよね!



「もう好きにしてください」







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