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劣情ストーリーテラー
第69章 はじめての坐薬


お呼びですか、ごしゅじんさまー



「すいません、リアクションとる余裕ないです」



そりゃそうだね、はい、救援物資



「ありがとうございます、もうリアルにヤバくて」



とりあえず吸熱シートとスポドリとレトルトのおかゆとエナジードリンク入ってる



「よかった、治る前に栄養失調でイくところでした」



医者には行ったんでしょ?



「はい、もう死にそうになりながら、どうやって帰ってきたか記憶にないです」



まあ、ゆっくり休むしかないね、クスリもらったんでしょ?



「はい、ああ、でもまだだ」



それはアカンて、さっさと飲みなよ



「飲み薬じゃないんすよ」



へ?



「坐薬なんです」



ああ



「僕、自分で坐薬いれたことなくって、どうしていいか分かんなくて」



病院で入れてもらえばよかったのに



「病院で注射してもらって、薬局でもらったのが坐薬と他の薬で」



熱は?



「あんま下がってないです」



したら、坐薬いれるっきゃないんじゃないかなあ



「そうすよね」



説明書とかついてなかった?



「ついてないす、どうやったら上手にできるのか分かんなくて」



だからって入れないで熱が下がんないのもマズいしなあ


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