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劣情ストーリーテラー
第59章 弁護士・理加(31)の秘密と屈辱の夜


「ん、ぅぅ」



目、覚ましたみたいですね



「ここは?なんで、あなたが?」



分からないのも無理はないです、あなたが帰りの車に乗り込んだ時からクスリが使われてましたから



「なに、この状況?こんなことして、あなた分かってるの?」



分かってますよ、これがどんな結末を迎えるのかを分かってないのはあなただけです



「ただじゃすまないわよ、早く私を自由にしなさい」



それができれば話は簡単ですが、そうもいきませんで



「あなた、捕まるわよ?それに私の力で存在そのものをブチ壊すわよ?」



そうなるとよかったんでしょうけどね、残念ですけどあなたの力を上回る権力がこちらにはついてましてね



「そんな、あんたごときの」



総務省の〇〇さん、ご存知ですよね?ていうか、あなたのフィアンセですよね



「!?なんで、あなたがそのことを」



実は彼は僕の同級生でしてね、まあ、今回のことも含めて、僕とあなたの間で起こったことは全部知ってるんですよ、彼



「い、いつから」



彼と僕は同じ施設で育ったんですよ、彼は途中で里親に迎えらえましたが、そのあとも僕とはずっと連絡を取り合っていた



「ウソ!彼はそんなことひとことも」



いう必要ないですし、彼は裕福な里親に迎えられエリート街道を着実に駆け上がってる経歴上は完全無比な若手官僚です



「調べたのに!」



それをマスキングできるくらいの権力が彼にはついているってことだと理解できませんか?

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