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劣情ストーリーテラー
第60章 そんなところを責めないで
というわけで、またフラれたのよ
「へい、おつかれさまです」
もう少し深刻に受け止めてくんないの?
「いやまあ、フラれたっていってますけど、おそらくナツさんのほうが続けられなかったのではないかと」
そんなことない、と思うけどね
「理由はいつもの?」
お見通しか、そう、アレ
「なんでなんでしょうねえ」
そんなに大切かね、セックスの相性って
「まあ、すべてではないですけど、合ってるにこしたことはないといいますか」
なしで生きるわけにはいかんのかね
「付き合いましょうってなったらその相手にだけ求めるってのは、まあ普通なんじゃないですか?」
それがダメならご破算ですか
「まあ、若い間はそういう人が多いかもしんないですね」
んな、ちんぽとまんこで何が解決するっつうのよ
「何かを解決したくてやるわけじゃないかもしんないじゃないですか」
他に何があるっつうのよ
「なんかこう、奥深いものがあるんじゃないですかね、性癖っていわれるモノとか」
どういう意味よ
「出し入れの気持ちよさだけでやるんだったら、もう少し話は単純だとおもうんスよね」
そこだけ重視されるからイヤになっちゃうのよ
「無理ないっすよ、ナツさん無駄にエロいいオンナ感が出てるから」
正直、全然楽しくないの
「楽しくなるようなポイントが見つかってないんじゃないすかね」
なにそれ
「ほら、フェチとか、そういう個人的な趣味とかポイントとかあるじゃないですか」
それが合えばセックスも楽しくなるっていうわけ?
「ないよりいいと思いますよー」
いきなりそんなの出てこないわよ
「それはね、相手が見つけてくれることだってありますから」
じゃあ、今までのオトコたちはなんだったのよ
「出し入れに夢中だったんじゃないですかね」
まったく
「まあまあ、意外と普段付き合いしている人間のほうがそういうの気付きやすかったりしますし」
え?なにそれ?
「んー、まあ、例えば、の話です」