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ガーネット弐番館
第9章 現実と理想と
いやいやいやいや。
「確かにイケメンだなと思ったけど、ハートになんかなってないよ」
そりゃ、斎藤さんのイケメン具合には驚いたよ。
でも別に、びっくりするほど整った顔だなぁと思っただけで。
羨ましいとか、どうこうなろうとか、そんな気持ちは全く無い。
あのラブラブっぷりが凄くて、そういう意味では羨ましかったけども。
そのケーキ店のほうの原さんがどんなにイケメンでも、そちらもご夫婦なワケでしょ。
関係ないと思うんだけど。
でも、航平は気になるらしい。
まだムスッとしている。
今日、ホテルから出る頃から結構長い間機嫌が悪かったのも、斎藤さんに見惚れる睦美が気に入らなかったから??
意外と、...ヤキモチ焼き?
あまり変わらないその表情の下を知りたくて、じっと見つめてしまう。
航平はコーヒーを飲み終えたのか、車を走らせ出した。
「...よく言われる。思ってたのと違うって」
「え?」
顔にあまり出ないからか、冷めてるとか、クールだとか。
感情が無い人間かのように、よく思われる。
本当の航平は、ヤキモチ焼きだし。
2人で過ごす時は、なるべく一緒に居たいし。
眠る時も一緒がいい。
「...ほんとに?」
冗談...では無さそうな感じだ。
本当にそんな風には思えない。
だって、1年ちょっと前の出会った頃は結構ドライだったし。
連絡も途絶えたし。
その後1年放ったらかしだったのに!
「あの時は、ちょっと無理してた」
睦美と出会う前、何人かに「重い」「思ってたのと違う」とフラれていたのだ。
「重い!?」
思ってもいなかった言葉に驚いてしまう。
「うん。今思うと、結構束縛してた」
束縛...。
仕事で会えない時間が多ければ多いだけ、つい不安になってしまうらしい。
「だから、今回は絶対気をつけて、と思ってたら」
いつの間にかブロックされていた。
って、まだブロックのことを気にしてる。
それだけショックだったということだろう。
「な、重いだろ」
はは、と乾いた笑いをして、自分のことを笑っているようだ。
必死に打ち明けてくれる航平に、じんときた。
睦美も、思い切って打ち明ける。
「私も、よく言われるよ。思ってたのと違うって」
睦美もその外見から、クールとか、大人しいとか思われがちだ。
「うん、知ってる」
「え、知ってた??」
「確かにイケメンだなと思ったけど、ハートになんかなってないよ」
そりゃ、斎藤さんのイケメン具合には驚いたよ。
でも別に、びっくりするほど整った顔だなぁと思っただけで。
羨ましいとか、どうこうなろうとか、そんな気持ちは全く無い。
あのラブラブっぷりが凄くて、そういう意味では羨ましかったけども。
そのケーキ店のほうの原さんがどんなにイケメンでも、そちらもご夫婦なワケでしょ。
関係ないと思うんだけど。
でも、航平は気になるらしい。
まだムスッとしている。
今日、ホテルから出る頃から結構長い間機嫌が悪かったのも、斎藤さんに見惚れる睦美が気に入らなかったから??
意外と、...ヤキモチ焼き?
あまり変わらないその表情の下を知りたくて、じっと見つめてしまう。
航平はコーヒーを飲み終えたのか、車を走らせ出した。
「...よく言われる。思ってたのと違うって」
「え?」
顔にあまり出ないからか、冷めてるとか、クールだとか。
感情が無い人間かのように、よく思われる。
本当の航平は、ヤキモチ焼きだし。
2人で過ごす時は、なるべく一緒に居たいし。
眠る時も一緒がいい。
「...ほんとに?」
冗談...では無さそうな感じだ。
本当にそんな風には思えない。
だって、1年ちょっと前の出会った頃は結構ドライだったし。
連絡も途絶えたし。
その後1年放ったらかしだったのに!
「あの時は、ちょっと無理してた」
睦美と出会う前、何人かに「重い」「思ってたのと違う」とフラれていたのだ。
「重い!?」
思ってもいなかった言葉に驚いてしまう。
「うん。今思うと、結構束縛してた」
束縛...。
仕事で会えない時間が多ければ多いだけ、つい不安になってしまうらしい。
「だから、今回は絶対気をつけて、と思ってたら」
いつの間にかブロックされていた。
って、まだブロックのことを気にしてる。
それだけショックだったということだろう。
「な、重いだろ」
はは、と乾いた笑いをして、自分のことを笑っているようだ。
必死に打ち明けてくれる航平に、じんときた。
睦美も、思い切って打ち明ける。
「私も、よく言われるよ。思ってたのと違うって」
睦美もその外見から、クールとか、大人しいとか思われがちだ。
「うん、知ってる」
「え、知ってた??」