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ガーネット弐番館
第10章 新しい出来事
睦美のお尻が引き上げられ、下腹部に航平の存在を強く感じる。

「あ...」「は...」

いくつもの布を間に挟んでいるハズなのに、少し擦れただけで2人の息があがる。
互いを引き寄せ荒々しくキスを交わし、体に手を回す。

「っ!それ、ヤバいっ...」

航平が苦しそうにそう吐き、睦美は自分が腰を擦り付けるように振っていることに気づき、慌てて緩める。

航平のスーツのズボン前が色が変わるぐらい濡れている。

「睦美...」

いつになく苦しそうに熱を帯びた航平の声が、睦美を駆り立てる。 

顔を合わせて合図かのようにキスをひとつ交わす。

どちらの手か分からないぐらい急いで、ベルトを外し、スラックスの前を開け取り出すと、ゴムを早急に取り付けた。

シフォンのロングスカートを跨った睦美が引き上げる。
航平の指が濡れたショーツの上を滑る。

「すっごい」

「やだ。も、挿れて...」

指がショーツを避けてするりとナカへと入り込む。

直ぐに航平自身が挿ってくると思っていたのに。

「あっ、ゆび、...やぁっ」

「ん。でも久しぶりだし」

蜜を纏った航平の指が的確に睦美を追い詰めてゆく。
2人の耳に厭らしい音が響く。

「あっ、ああっ、それだめ...っ」

「エロ...。俺より、腰のが動いてんだけど」

指の上で踊るように睦美の腰が動いている。

「そんなっ...」

今にも果てそうな睦美のナカから、指を引き抜く。

「も、いくよ」

あてがったと思うまもなく、引き寄せた航平が早急に挿ってきた。
いや、睦美が腰を下ろしたのかもしれない。

「ああっ!!」「うっ!」

どちらもが、もはや体をぶつけるようにして交わり合う。

飛び跳ねるように車が揺れ続ける。
どしゃ降りで通りすがりの人など居ないと思うけど、この揺れでナニをしているかはきっと一目瞭然だ。

「あっあっあっいいっ、すごいいっ、...ああっ!」

「くっ...んんっ」

久しぶりの行為と車の中という背徳感に、瞬く間に2人して登りつめた。

しばらく抱き合って、呼吸をやり過ごす。



「やだ...。車でシちゃった」

「ん。すげーヨかった」

「うん...」

「またシようね」

「...」

冗談、だよね?
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