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ガーネット弐番館
第10章 新しい出来事
「...んっ、...あぁ」

足を広げ座る睦美の背後から、航平の指が伸びてきて胸の上とナカで蠢いている。

次々と溢れる蜜が、航平の指からも滴ってシーツを濡らしている。

ほぼ毎日のように交わってもう1ヶ月になるのに、一向にその回数も濃厚さも減ることはなく。
むしろ増していっている気がする。

航平が忙しくなって、睦美となかなか時間が合うことが少なくなってきて。
メールやLINEで打ち合わせ的な事や連絡事項などは済ませ、お互い時間があるときに目を通している。
なにせ顔を合わせれば、こうなってしまうから。

そしてこうなっても、毎回喜んでしまう自分が恨めしい。

「んあっ、...ね。もっと...」

さっきまで睦美のナカにあった固いものが、お尻に当たっている。

てっきりそれが後ろから挿ってくると思っていた。

「指...ダメ?こんななってんのに?」

十分過ぎるほどの蜜を纏った指が撫で回し、すっかり姿を現した膨らみを刺激する。

「...んあ、あああっ!」

おかしいぐらい体がびくっとなって、何度目か分からない果てに飛ばされた。

うつ伏せになった背中を航平の舌が這い上がっている。

「...っ、こう...へ...」

シーツを握りしめ、うつ伏せた顔をそのまま横に振る。

航平の長くてしなやかな指で弄られるのも嫌いじゃないけど。

今欲しいのは、これじゃない。

「ん?」

優しく耳元で航平の声がする。

言わないと、ずっとこのまま...。

「お願い。もっと...、もっとイッパイ突いて」

「ん...」

やっと指がその場所から離れて。
うつ伏せだった腰を引き上げ、足が広げられる。

これから訪れるであろう期待で、溢れた蜜が垂れて足をつたっていくのがわかる。

腕をついて航平を振り返るー、と同時にゆっくりと貫かれた。

腰が反って、手の中のシーツをより握りしめ、声にならない。

「...っあ!」

奥を狙って大きくストロークが繰り返され始めると、目の前が霞むほど全身に快感が駆け巡る。

「んあっ...ああっ...」

飛び跳ねる上体が起こされ、航平の腕に抱きしめられる。

「ん...」

耳元で航平が促すような声がして、なんとか顔を向ける。

唇を寄せて、舌を絡ませる。

「睦美...」

苦しそうに囁くその声が凄く色っぽくて、その声でイってしまいそうだ。
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