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ガーネット弐番館
第11章 令和婚
お披露目食事会では、航平の家族にも初めて会うし。

ウェディングドレスも着ちゃうし。

考えると緊張してきた。

「いい加減離れてくんないと、危ないけど」

「あ、ごめん」

背中にくっついたままだった。

我に返って、目玉焼きを焼く航平から離れる。

「てか、時間無いよ?」

「ほんとだ」

メイクは向こうでするとしても、洗顔はしとかなきゃ。

バタバタ用意して居間に戻ると、コタツの上に朝食が出来上がっていた。

「「いただきます」」

大急ぎで食べて、荷物を車に積み込む。
レストランに前もって搬入が出来ていないので、今日は結構な大荷物になる。

タクシーで行くことも考えたが、この荷物を考えて航平の車で行くことになった。
帰りは、店に車を置いたままタクシーか、代行運転を頼むかにはなってしまうけど。

駐車場までどんどん何往復も運んで、ふとアパートが静かなことに気付く。
朝といっても、もう誰もが活動する時間だ。
なのに、不気味なまでに静まり返っている。

「皆お出かけだよ」

101号室の前田さんファミリーは、ディズ〇ーランド。

102号室の岸さんは婚約者の彼女とオーストラリア。

202号室の遠藤さんファミリーは、北の大地へ。

「...よく知ってるね」

でも、ごく最近まで遠藤さんファミリーは見かけてたような。

「あ、遠藤さんたちはね。旦那さんの休みが今日からで、昨日夜出発らしいよ」

詳しすぎでしょ。 
いつの間に全入居者と、そんな仲良くなってんの。

驚きを通り越して、笑えてくる。

「だから、今日はいっぱい声聞かせてね」

え?声?

運び終えて、車に乗り込む。

「このGWに遊びに行けない分、いっぱいシような」

ん?
 
...ひょっとして?

シートベルトをしめて、航平を見上げると、お得意の顔だ。

確かに、アパートが航平と睦美の2人きりかもしれないけども。

「...今日は嫌というほど実感するよ、って」

「うん。そっちの意味」

...冗談ですよね。

だって、GW期間中はずっと仕事が忙しいって言ってたし。

昨日、あんなに疲れて無口で、すぐ寝てたのに?

楽しそうにアクセルを踏み込む航平を、横目でチラリと確認する。

「ん?」

前見て、前!
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