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ガーネット弐番館
第11章 令和婚
両家ともお酒が大好きで、レストランの許可を貰って何本か日本酒を持ち込む予定にしていた。
そのうちの1本だか2本だかを既に開けて、どうやら飲み始めたのだろう。

皆さん、結構出来上がっている。

駆け寄ってくる方々に挨拶をしつつ、航平の両親を探す。

睦美の父親とお酒を酌み交わしているのが、航平のお父さんだろうか。
父親が呑気に手を振っている。

「おーい。睦美、こっちこっち」

挨拶に行こうとすると、航平に腕を引っ張られる。

「あれは叔父さん。親父はこっち」

隅っこでお茶をすすっていらした。
確かに線が細いカンジは航平に似ている。

「親父は下戸なんだ。母親はザルだけど」

そう言いながら、お母さんを呼び寄せた。

「はじめまして、睦美です。この度はご挨拶が遅くなってー」

「あっら〜、睦美ちゃんそんな硬っ苦しくなくていいわよ〜。もう仲良しなんだからっ!ほらほら、喉乾いたでしょ。お茶どうぞ〜。このお饅頭も美味しいわよ〜」

「え、あ。ありがとうございます」

電話で話した通り、元気で気さくなお母さんだ。
お父さんは、横でうんうんと静かに頷いている。

「はいはい。写真撮りましょ!」

航平のお母さんが自撮り棒を振り回して挨拶もそこそこに、その場にいた数名と写真を撮る。

「睦美ちゃん、モデルさんみたいに綺麗だわ〜」

いやいや...。

「いやいや、細くてデカいだけなんですよ〜」

睦美が思ってることをそのまま口にしたのは、いつの間にか近づいていた睦美の母親だ。

「姿勢は悪いし、お尻はデカいし。モデルだなんて滅相もない。航平くんの方こそ背が高くってシュッとされてて素敵だわぁ〜」

「そんな〜。うちはお兄ちゃんのが...」

ディスってるのか、自慢合戦なのか、母親同士は盛り上がっている。


挨拶自体はさらっと済んでほっとしたものの、大丈夫なのかと不安になる。
航平を伺うも、いつもの「ん?」て顔で。
もうお酒も勧められるまま口にしてるし。


お互いの家族や親族を、ある程度紹介しつつ挨拶しつつ。
写真を撮ったり、お酒を注いだり飲んだり。


そろそろレストランからお呼びがかかるころ、大騒ぎして文乃たちが到着した。

車で3人で乗り合わせて来ていて、この近くで迷子になったらしい。

「やっと着いた~」「睦美~久しぶり〜」「おめでと〜。うっわ綺麗~!」
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