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ガーネット弐番館
第12章 Bridal night
「早っ。なんだよ、早く出れるんじゃん」 

お酒を飲みたいが為、いつもより急ピッチでシャワーを浴びて出てきた。 

まだ髪がびしょびしょだけど、そのうち乾くだろう。

「俺も入ってくるから、待っててよ。先飲むなよ」

しつこいぐらい念を押して、航平が風呂場に消えていった。

おつまみが、いくつか用意しかかっている。

野菜がカットされグラタン皿に並べられている。
このチーズをかけて焼くのかな?
なんて小洒落たおつまみ!
置いてあるピザ用チーズをさっと軽くかけてトースターに放り込む。

豆腐がお皿に出してあるので、睦美は軽く悩んでから、それに一昨日作って余ってた肉味噌をかけた。
航平が何かをかける予定だったのかもだけど、こっちのがめちゃ美味しそう。

あと、冷蔵庫に昨日の晩御飯の残りの煮物がいくつかー。

「何これ、めちゃ美味そう」

航平も急ピッチでシャワーから出てきた。

「あ、豆腐に肉味噌かけてみたんだけど」

「一昨日の?」

「そうそう」

2人でこたつに料理を運ぶ。
その間にトースターからいい匂いがして、焼けた合図も鳴った。

「グラタン、よく分かったね」

「うん。なんとなく」

食器やおちょこはもう運ばれている。

定位置に座って、互いのおちょこに、お酒を注いで。

「「乾杯」」

日本酒なのに、果物のように甘くフルーティな香りと、さらりとしたのど越しだ。
丁寧に作られたお酒というのがよく分かる。

「はぁ〜、美味しい!」
「ん、これは美味しい」

酒瓶を奪い合うようにして、2人で飲み進める。

航平が言うには、すごく貴重なお酒で。
年に2回、蔵元で抽選で販売しているのみ。
めったに市場に出回らないらしい。

「お酒だけでも美味しいけど、お料理の味も壊さないね」

お酒が美味しいからか、おつまみも同時にどんどん進んで、もうナッツ類ぐらいか残ってない。
忘れていたけど、実はお腹が空いていたのだ。

「今日のお料理、凄く美味しかったみたいで、皆凄い喜んでたよ」

フレンチだが、お箸でも頂ける和テイストのフレンチで。
年配者の多い親戚陣も喜んでいた。

「それは良かった」

航平と睦美は、常に誰かと話したり写真を撮ったりお酒を注いだり注がれたりで、あんまり味わって食べれなかった。

「私もゆっくり食べたかったー」
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