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ガーネット弐番館
第12章 Bridal night
今日の日の為に特別メニューを作ってくれたと聞いた。
つまり、また別の日に行っても、今日のメニューは食べられないということだ。

「お願いしたら作ってくれるよ」

そうかもだけど、それでは意味が違う気がする。

「斎藤マネージャーの時は、奥さん緊張で式のあいだ一口も食べられなかったらしいよ。それに比べたら睦美は結構食べた方だと思うけど」

斎藤マネージャーご夫婦も系列のお店でレストランウェディングをした。
睦美たちの食事会より、もう少しかしこまった人前式と披露宴で。
参加人数も多くて、ドレスも途中着替えたりした。

睦美は、緊張はしなかったかも。

「それに。睦美は食べる、というより飲んでたしね」

それは、注がれるから、仕方なく?

「あんな日本酒をガブ飲みする新婦はそうそう居ないよ」

「あはは。そう〜?」

そうかもしれない。
どれも美味しかったから、ついつい飲んだよね。

「褒めてないし。そろそろ、これもやめとこうか」

「えー。まだ飲みたい」

開けたばかりの一升瓶が、もう半分近くになっている。

確かに飲みすぎかも。

フルーティーで口当たりが軽いから、ついつい飲み進めてしまった。

「明日休みになったし、時間あるけど、...ね」

意味深な視線を送って、航平が立ち上がる。

一瞬ビクッとしたが、お皿を片付けに立ち上がっただけだ。

航平がざっと洗い物をして戻って来るまで、睦美はなんとなく手元のおちょこに残るお酒をちびちび飲んでいた。

「ん?まだ飲んでんの」

「だって...もったいなくて」

違う。
なんだか、これからの時間に、期待をしているようで。
自分からベッドに向かうのも何だし。
どうしていいやら、分からなくなった。
そして、今さらだけど、なんだか恥ずかしい。

今までどうしてたっけ??

「連れて行けってこと?」

コタツでうずくまる睦美の背後から包み込むように航平がすわる。

「それとも、ここでシたいってこと??」

声が楽しそうだ。

耳元でする声にぞくぞくする。

「違うよ!」

なふべく平静を装ってみたものの、きっとバレている。

「ふーん。...俺はここでもシてみたい」

首元に熱い息がかかり、睦美の体が小さくうねる。

唇が優しく、だけどいやらしく触れた。

「...ん」


嬉しそうに航平が、聞いてくる。

「それは、同意?」
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