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第12章 Bridal night

睦美の腰を掴んで、航平が力強く動き出した。

それまでとは比べ物にならないぐらいの衝撃が、待ち望んでいた睦美の体を貫く。

「あああっ...、あっ、あっ、んっ」

航平が何も纏ってないと知っているからかもしれないが、奥に当たる感覚までもが今までとは違うように思う。

一定のリズムで奥を突かれる度に、揺れる体から声が自然とほとばしる。

「あっ、ああっ、すご...いっ、あっ、いいっ」

目の前が白く霞んで、カウンターを持つ手にも力が入らなくなってきた。

「っあ、イっちゃ、イっくっ...っあああ！」

電気でも走ったかのようにカラダが跳ねて、睦美が果てる。

今まで焦らされていたからか、目の前が一気に白くなって遠くに意識が飛ばされた。

「っ、くっ...は」

カラダ以上にうねり締め付けるナカを、航平が耐えた。

「っ、はぁ...」

カウンターを持つ手から力が抜け落ちて、睦美の体が前のめりに床に落ちそうになる。
腰を掴んだままの航平がなんとかそれを遅らせながら、２人で床に崩れ落ちた。

「...っ、ぶな」

コタツの敷物の上にゆっくり落ちたので、あまり衝撃が来なかった。

「大丈夫？」

「だい、じょうぶ..じゃない」

上体をコタツ敷きの上に伏せて、突き出した腰は掴まれ繋がったままだ。

カラダ以上にナカが痙攣を繰り返して、航平を締め付けているのが分かる。

「...気持ち良すぎて、オカシクなりそう」

「っは。俺も...」

うつ伏せだった顔を横になんとか向けると、顔にかかる髪を航平がよけてくれた。

まだ少し視線が定まらないが、航平も息が上がって乱れてるような気がする。

確認するかのように少しずつ動き出した航平に、睦美が片手を伸ばす。

その手を掴んで指を絡めると、睦美の上体が少しひねるように起き上がり、目が合う。

そのまま２人の体が近づいて、小さく揺れながらゆっくり舌を絡ませた。

睦美も腰を揺らして、互いに小さくぶつかる。

「ん。いっぱい、だろ」

「...うん。いっぱい、欲しい...」

その言葉が終わるより前に、航平の動きが大きくなってゆく。

「っあ、んっ...ああああ」

立っていた時より確実にその力が増していて、より奥に強く感じる。

睦美も大きく揺れて、航平の肩にかけていた手が離れひねって起き上がっていた体が四つん這いに戻った。