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ガーネット弐番館
第12章 Bridal night
大きなストロークでゆっくりと突き上げる。

自分が動いていた時より、確実に大きく力強いその動きに、睦美の体が飛び跳ねつつもうねり反り返る。

動き回りながらも舌を絡ませる。

「...あっ、あっ、はぁあっ」

睦美が喘ぐ声に負けないぐらいに、肌がぶつかる音が部屋に響いている。

次第に加速する動きに、睦美の体が上へと伸び上がる。

「ああっ、...またっ、またっ、...ちゃ...ううっ」

何度目か分からないぐらい飛ばされて、余韻を感じつつもぐったりまた航平の体の上に倒れ込む。

すぐさま唇が塞がれて、荒い息の中唾液が行き交う。

息苦しくなりつつもその舌に翻弄され、求めて動いてしまう。

その間にぐるりと天地が入れ替わって、背中が敷物に着いたと思う間もなく、繋がったままの航平が角度を変え動き始めた。

「...んんっ、んあっ、あっ...まっ、てぇっ」

まだおさまらない睦美のナカを、余裕無さげな航平が動き回る。

もう睦美は自分の体がどうなってるのか。

必死に航平を抱き締め返し、その腕の中に居るということだけ分かるのみ。

発している声も、もはや自分のものとも思えない。

「睦美っ...も、おれっ」

苦しそうな声が耳元でして、航平の腕の中で睦美も小さく何度も頷く。

「っ、ああっ!...くっ、っ」

珍しく航平が声を上げ、同時に睦美の最奥で勢いよく放たれた。

睦美も痙攣をしながら、体の奥でその熱が広がるのを感じ取る。

「っ、う...っん」

広がった熱が治まると、体に航平の重さを改めて感じる。

重いけど、心地よい重さで。

まだ震えながらも、その体を今一度抱きしめた。

「ん...ごめん。睦美のナカ、気持ち良すぎた」

我に返った航平が、睦美の耳元にキスを落としながら、そう呟いた。

少し嬉しそうに、気だるそうに、だけどめちゃくちゃ色っぽく聞こえて。

その言葉にまだ静まりきってない睦美の体が反応して、まだナカに居る航平を締め付けてしまう。

「っ、...ホント、凄いよ。今日」

そう言いながら、唇が塞がれた。

「んっ...」

舌がねっとりと絡まって、そして名残惜しそうに体ごと離れていった。

「っ、は...」

すぐ横に寝転んだ航平にくっつきたいのに、体が言うことをきかない。

2人してコタツ敷きの上に仰向けに寝転んでいた。
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