この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ガーネット弐番館
第12章 Bridal night
時々くっついて寝たがるけど、ここまでしつこいのは珍しい。

「ねぇ。寝れないから」

しがみついたままの頭を押しやってみるも、ビクともしない。

逆に睦美が体を動かしてみようとしてみても、これまたビクともしない。

「うそ。もう、寝た?」

「...んー」

この体勢は、航平にも寝にくいはずだ。

背の高い航平がこの位置だと、きっとベッドから足が出てしまっている筈だ。

だいたい、掛け布団の中のほうに入ってしまっているし。

「普通に寝ようよ」

ビクともしないので、航平の頭を撫でてみる。
セットされてクルクルだった髪の毛が、自慢のサラサラに復活している。

睦美のパジャマは、腕を通してボタンの上のほうはとめたけど、下は止めてない。
そのせいで、お腹のあたりはだけていて。
そのお腹のあたりの肌に、航平が直接顔を置いている。

航平は、ジャージのズボンしか履いてなくて。
上半身は裸だ。

肌と肌が直接触れている。

別にいやらしい動きをしてはいないけど、めちゃくちゃ気になる!

そりゃこの時間に、お酒も飲んで、おつまみも食べちゃって。
きっと、ちょっとどころじゃなくて、ぽっこりしている。

枕にちょうどいい?
そんなバカな。

ぐるぐる考えていると、やっと航平が口を開いた。

「子ども、出来ちゃったかな」

...はい???

すっごい小さな声で、だけどそう聞こえた。

確かに、ゴム無しでシたから、その可能性は無いことは無い。

航平の声に、明らかに子どもが出来ていて欲しく無さそうな気配が感じ取れて、睦美は動揺する。

「...子ども、嫌いなの?」

今日の結婚式で、航平の甥姪が来てたけど、楽しそうに遊んでたし。
まだ生後に2ヶ月ちょっとの睦美の妹の子どもも、抱っこはしなかったかもだけど、覗き込んでたし。

これまでも、子どもの話になったこと、あると思うけど。
睦美は当然子どもが欲しいし。
そう伝えてる筈だし。

「嫌いとかじゃない」

慌てて否定する航平に、少しほっとする。

「ゆくゆくは、欲しいよ」

ん?

「斎藤マネがさ」

また斎藤マネージャーの話か。
航平は、ここの所よく斎藤マネージャーの話をする。

新婚の先輩として、色々結婚式のこととか相談に乗ってもらってるみたいだけど。

「子どもは超可愛いけど、奥さん巡っては超ライバルだって」

ライバル??
/154ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ