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ガーネット弐番館
第13章 花の名前
頷き続ける睦美の髪を撫で、同時に足の角度を変えてゆく。

曲がっていた足が真っ直ぐに伸ばされながら、奥深くをえぐるように航平が責めてくる。

航平が動く度に、睦美の体も弾くように突き動かされ。
深く奥に当たる度に、目が眩むような快感が走る。

「あっ、あっ、ふかいっ、ああっ、あああああ」

瞬く間に睦美が登り詰めた。

素早く航平が足を動かして、睦美の体が上を向くとすかさず航平が挿ってくる。

荒々しく腰を突き動かす航平に、睦美は体をくねらせ悶えるしかない。

「もっ、もうだめぇ...。また、イっ、ちゃ...」

次々と訪れる快感に、睦美は痙攣が止まらない。

航平の首に手を伸ばして、なんとか意識を保っている。

近づいてきた航平が、唇を重ね舌を差し入れてくる。

「っ、俺もイっていい?」

睦美は声にならない喘ぎを繰り返しながら、何度も頷く。

明らかに登りつめる為の動きに変わった。

航平がイくと思うだけで、睦美のナカが激しく波打ちそれを促すように激しくイってしまう。

「んあああっ!!」

「あああ...、っ...うっ」

奥で放たれたのを、じんわり感じ取る。

1回目ほどの勢いはないものの、どくどくと沢山注がれているように感じて、倒れてきた航平の体を抱きしめる。

荒い呼吸をしながら、見つめ合って唇を軽く重ねると、また体を抱きしめ合った。

言葉にならなくて。
だけど、そんな言葉なんかいらない気がした。

ゆっくりながらも航平が体を離して、ナカから去ってゆくのを感じながら、睦美は意識を手放した。



ベッドが揺れて、睦美は航平が戻ってきたことを知る。

「?」

「菫恋、見てきた」

そうだった。

初めて1人で寝かせている、菫恋は大丈夫だろうか。

なんとか顔を起こしたが、この頭を航平が優しく撫でてベッドに寝かせる。

「大丈夫。ぐっすり寝てたよ」

「そう...」

安心して航平の腕の中に包まれる。

もうすぐ8ヶ月になる睦美は、誰に似たのか寝つきが凄くいい。

今までの努力もあるのだが、部屋が真っ暗になると大人しく寝てくれる。

「...電気、消して?」

寝室のLEDの明かりが、調光が半分ぐらいの明るさで、これでは眠れない。
睦美は真っ暗でないと、基本眠れないのだ。
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