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ガーネット弐番館
第3章 熱
航平のお腹の上辺りに手を置いて、ゆっくり体を動かしてみる。

「ん...はぁん...っ」

掴まれた腰が、導かれるように前後に動き出す。

快感がめぐって、奥のモノを自身が締め付けてるのがわかる。

睦美が作り出しているのか、次第に加速する動きが止められそうにない。

「っ、...あっ、ああっ」

「くっ...」

急激に上り詰め、あっという間に果ててしまう。

こんなイキやすかったっけ。

久しぶりなのもあって、感覚が思い出せない。


航平の上に体を預け、呼吸を整える。

「...もう終わり?」

その言葉が終わる前に、航平がゆっくり確かめるように突き上げはじめた。

「あっ、...まだっ」

1回目ほどではないがまだ痙攣していて、大きく反応する。

長いストロークでゆっくり最奥を貫くと、睦美のカラダが飛び跳ねる。

「...んああっ!」

両手で航平の肩にしがみついていたから、口が塞げなかった。

必死に快感の波に震え耐えていると、また次がやってくる。

「っ、それ、だめっ」

なんとか片手で口を抑え、首を横に振る。

自分で動いていた時とは分かっていたけどやっぱり違う。

睦美の体が少し起き上がったのを利用して、航平がより動き始めた。

2人のカラダが、ゆっくりと飛び跳ねるようにして交わる。

「んぁっ、ああっ!」

もはや、口を押さえることも我慢することも出来ない。

「...も、だめぇ...っ」

がくがくっと震え落ちるように、睦美が果てる。

その睦美を迎えに行くように、航平が起き上がり抱き合う。

朦朧としながら腕を回し、舌を交わす。


なんで、今までこうしなかったのだろう。

陳腐な言葉だが、どろどろに蕩けてぐちゃぐちゃに混ざりあって1つになったようだ。



航平の指が体を這い、気づくと仰向けにされている。

互いの荒い呼吸を肌で感じ、それがやけに心地よい。


明らかに今までより加速した航平の動きが嬉しくて、その体に腕と足を回す。

耳元をつたう唇が、何か言葉を発しているようだが、聞き取れない。


もっと、もっとしていたい。

だけど、もうーーー。


「ああああっ!!!」





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