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ガーネット弐番館
第3章 熱
ん??

言われるがまま、体を動かして。

いつの間にか、シングルベッドに背中合わせで寝転んでいる。


...ですよね。

何勘違いしてんだか。

恥ずかし。


っていうか、お姫様抱っこなんてするからじゃん!

変に優しいから、変な期待するじゃん!


って、期待って。

なんでやねん!


思わず関西人でもないのに、関西弁が出る。


1人でもやもやぐるぐる考えているうちに、背中では規則的な寝息が聞こえ出した。


寝とんのかーい。



バカバカしい。考えるのやめ!


睦美は、固く目を閉じた。






目が覚めた時、布団の中に航平の姿はなかった。



少し前に帰ったんだろう。

布団がほんのりぬくい程度だ。



昨日はお酒を結構飲んだと思う。

だから、ヤることヤった後も、航平は運転して帰れなくて。

しぶしぶ泊まって。

んで、お酒が抜けて去っていった。

のだろう。おそらく。



これで

「元カレとも呼べないオトコ」が

「1回ヤったオトコ」になった。


久しぶりに、あの宣言を破ってしまった。

なかなか睦美には達成出来ない。

あの文乃ですら、成功したったいうのに。


睦美は起き上がり、大きく伸びをした。

今日は確かいい天気だから、布団を干さなきゃ!


シーツを剥いで、ベランダに布団をかける。

1階の庭では、むつみの部屋の下の101号室の男の子とそのお母さんが庭で遊んでいる。

おそらく2歳ぐらいのその子は、きゃっきゃと走り回り元気いっぱいだ。
お母さんは、若くて少しギャルっぽいけど、いつも挨拶はきちんとするし。
子育ても凄く楽しそうで、仲良くて、微笑ましい家族だ。
可愛い笑い声が2階のベランダまで響くけど、全く嫌じゃない。


部屋着に着替えて、洗濯機をまわし。

とりあえず、朝食にしよう。

コーヒーメーカーのスイッチを入れると、豆のいい匂いが部屋に充満する。
マシン目いっぱい作って、1日かけて飲む。
休みの日だけの贅沢だ。

パンを焼いて、卵を取り出す。

今日は目玉焼きにしようか、スクランブルか。

さっきの男の子のお母さんだろうか、「きゃははは!」と賑やかな笑い声が聞こえた気がする。

こんなとこまで聞こえてくるなんて、相当大きな声だ。
子どもと笑いあってるというカンジでないし。
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