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ガーネット弐番館
第4章 恋人っぽかったオトコ
お得意の「ん?」って顔をしながら、買ってきた牛乳なんかを冷蔵庫に詰めてくれている。

スーパーでは、お金も出してくれた。

せめて、食べて帰る権利はある。

今日一日ぐるぐる付き合わせてしまったことだし。


2人並んで協力してハンバーグを作った。

航平は、普段料理は作らないらしい。

睦美もハンバーグなんて手の込んだ料理は滅多にしない。
野菜炒めか、野菜の鍋か。
洗い物が少なく、ささっと作れて、何より材料費がかからないもの。

不安なので、一応スマホで作り方なんかを見ながら作り進める。

航平も、面白がってか手伝ってくれる。

切ったり炒めたりなどの料理というより、皿を用意したり、洗い物を済ませたり。
アシストが素晴らしく、めちゃめちゃスムーズに料理が出来た。

思いのほか、美味しそうに出来て大満足だ。

「ん?買ってきたワインは?」

コタツに座ろうとしていたのに、呼び止められた。

「え??飲むの??」

ポーズとして買ったワインは、睦美が棚に押し込んだ。

「そりゃ飲むでしょ」

いやいやいやいや!!

そしたら、あなた車で帰れないじゃないの!


日本酒と同じ棚にしまったので、航平が簡単にワインを見つけ出す。

「え、本当にこれ飲むの?」

棚の前で、ワインをつかむ。

眉間にシワを寄せ、航平がなんとも表現しづらい変な顔している。

いやいや、変な顔したいのは、こっちですけど!!

帰るでしょ、と言うのもなんか変な気がして、言葉が咄嗟に出てこない。

「ほら、あれ!車、車でしょ?」

「え、これ俺買ったのに」

確かにそうだけど。

そりゃ、棚に押し込んで自分のモノみたいにして悪かったけど。

「...持って帰る?」

「なんでだよ。ハンバーグに合わせて買ったのに」

睦美は、ハンバーグなどの洋食ですら普段は日本酒を飲む。
それは航平も同じらしく。
だけど今日は、珍しく赤ワインとか飲んじゃう??
とか、スーパーで盛り上がって買ったワインだ。


睦美の手からワインを引き離すようにして、コタツへ運んでゆく。
反対の手には、いつの間にかグラスが2つ握られていた。


...飲むんだ。

今日は、日曜日だけど。

「泊まるの?」

の一言が、喉にひっかかって。

そのまま飲み込んだ。

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