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ガーネット弐番館
第4章 恋人っぽかったオトコ
睦美は、携帯電話やパソコンの中のとある電子部品を作る工場に勤めている。
誰でも知っている大手電気機器メーカー系列の、子会社の、そのまた子会社だ。
会社名がそのメーカーのと違うので、地元の人しか知らない。
でも、この田舎にはそういった企業が多い。

その大きな工場で事務をしている。
工場が朝早くから稼働する関係で、事務の始業時間も早いのだ。
毎朝、朝礼とラジオ体操があって、それも参加しないといけない。
職場までの通勤時間や、化粧などの身支度。簡単なお弁当づくり。朝に洗濯機が終わるように夜予約した洗濯物を干す。などのことも考えると、いつも5時半には起きる。

だから、仕事のある日の前日は、あまり飲まないようにしている。

航平は、どちらかというと、遅めに仕事が始まって、夜遅く終わる。

それもあって、2人の時間がなかなか合わなかったのを思い出す。

「マジか」

冷で飲むほうの一升瓶を持って帰ってきたものの、しゅんとコタツに座っている。

「あ、どうぞ飲んだらいいよ」

もうワインを飲んでるし、泊まるつもりなんでしょ。
結構飲んでも全然顔色変わらないし、運転しても大丈夫そうだけど。
昨日だって、あんなに飲んでたのに...。

昨日のことを思い出しそうになって、美味しくもないワインを口に含む。

「いや、いいよ」

「遠慮することないよー」

嫌味とかでなく、本当にそう思っているのに。

航平は、黙ってお酒を棚に戻し、コタツに戻ってきた。

「飲んでも構わないのに」

ちょっとだけなら、おちょこから横取りしたい。
いや、だめだめ。

この並々と注いだ、ガラスコップのワインで我慢しなきゃ。
半分近く飲み進めてみて、なんだか味にも慣れてきた気がする。

ふと横を見ると、またしても無表情で航平が固まっている。

「何?どうしたの?」

「...いや」

ハンバーグがお口に合わなかったかしらね。

「いつも何時に寝てる?」

「えーっと、10時かな」

寝付きがいいほうではないので、9時過ぎには布団に入るようにしている。
派遣で通いだした最初の頃は、相当キツかったけど、もう慣れた。

「じゃ急がないと」

時計はまだ7時過ぎだ。

「え、まだ大丈夫〜」

「んな事無いだろ。ご飯食べて、片付けして、風呂入って、セックスしなきゃなのに」




...んんん?今なんて??
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