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ガーネット弐番館
第5章 同居と同棲の違いは何?
デートした頃もそうだった。
この現在の関係が何なのか、航平はハッキリさせない。
1年ぶりに現れて、転がり込んできてー、セフレなのか、現地妻なのか。
そんな不毛な関係は嫌なのに。
でも睦美も、昔も今も、2人の関係を問いただせなくて。
しかも、今回は2回も流された。
そんな自分自身にも腹が立つ。
それなのに、航平にこうして触れられると嬉しく思ってしまう。
自分もどうしたいのか、分からなくなる。
「まだ怒ってんの?」
抱きしめられたまま、頭が優しく撫でられる。
「...別に」
もう頭の中はぐちゃぐちゃだ。
何に怒っていいか分からない。
「悪かった」
急に航平が謝り出したのに驚く。
「本当に仕事が忙しかったんだ」
はい??
「でも、まさかブロックされるほど怒らせてるとは思わなかった」
まだブロックのこと言うか。
って言うか、怒ってんのそこじゃないし。
もうなんだか、笑えてくる。
「?」
航平が、少し体を起こして顔を覗き込んでくる。
「なに?」
表情が固い中にも怪訝そうな気配があって、なんか可愛い。
そういえば、まだブロックしたままかも。
いつの間にか航平の顔を撫でていた手を、転がったスマホに伸ばして手繰り寄せる。
数回タップして、ブロックを解除した。
一緒になってスマホ画面を覗き込んでいた航平が、凄く安堵したように抱きしめてきてた。
どんだけ嬉しいの。
変なの。
「もうするなよ」
抱きしめた睦美の胸の上に顔を埋めたまま、航平が弱々しく呟いた。
そんなにショックだった?
「わかった」
洗い上がりのサラサラな髪の毛を撫でる。
その場所から航平が顔を見上げてきた。
「さっきから何笑ってんだよ」
「笑ってないよ?」
「笑ってるだろ」
胸の位置から上がってきた航平に、背けた顔が引き寄せられ覗き込まれる。
真剣な顔の航平に、吸い込まれるように唇を重ねた。
「ん...」
優しく触れる唇が、角度を変えて何度も降ってくる。
「もう既読無視しないから」
ふふっ。
まだ言ってる。
「わかった」
航平のまだ固い顔に手を伸ばして、引き寄せ口づける。
「もう怒ってないよ」
そう言うと、安心したように深く唇が交わった。
この現在の関係が何なのか、航平はハッキリさせない。
1年ぶりに現れて、転がり込んできてー、セフレなのか、現地妻なのか。
そんな不毛な関係は嫌なのに。
でも睦美も、昔も今も、2人の関係を問いただせなくて。
しかも、今回は2回も流された。
そんな自分自身にも腹が立つ。
それなのに、航平にこうして触れられると嬉しく思ってしまう。
自分もどうしたいのか、分からなくなる。
「まだ怒ってんの?」
抱きしめられたまま、頭が優しく撫でられる。
「...別に」
もう頭の中はぐちゃぐちゃだ。
何に怒っていいか分からない。
「悪かった」
急に航平が謝り出したのに驚く。
「本当に仕事が忙しかったんだ」
はい??
「でも、まさかブロックされるほど怒らせてるとは思わなかった」
まだブロックのこと言うか。
って言うか、怒ってんのそこじゃないし。
もうなんだか、笑えてくる。
「?」
航平が、少し体を起こして顔を覗き込んでくる。
「なに?」
表情が固い中にも怪訝そうな気配があって、なんか可愛い。
そういえば、まだブロックしたままかも。
いつの間にか航平の顔を撫でていた手を、転がったスマホに伸ばして手繰り寄せる。
数回タップして、ブロックを解除した。
一緒になってスマホ画面を覗き込んでいた航平が、凄く安堵したように抱きしめてきてた。
どんだけ嬉しいの。
変なの。
「もうするなよ」
抱きしめた睦美の胸の上に顔を埋めたまま、航平が弱々しく呟いた。
そんなにショックだった?
「わかった」
洗い上がりのサラサラな髪の毛を撫でる。
その場所から航平が顔を見上げてきた。
「さっきから何笑ってんだよ」
「笑ってないよ?」
「笑ってるだろ」
胸の位置から上がってきた航平に、背けた顔が引き寄せられ覗き込まれる。
真剣な顔の航平に、吸い込まれるように唇を重ねた。
「ん...」
優しく触れる唇が、角度を変えて何度も降ってくる。
「もう既読無視しないから」
ふふっ。
まだ言ってる。
「わかった」
航平のまだ固い顔に手を伸ばして、引き寄せ口づける。
「もう怒ってないよ」
そう言うと、安心したように深く唇が交わった。