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ガーネット弐番館
第6章 ルール
明日も仕事だし。

パエリアをもぐもぐ食べながら、航平に提案してみる。

「ついでだからさ、色々決めない?」

「ん?何を?」

パエリアの上のエビの殻を剥いて、睦美のお皿に乗せてくれた。

エビ大好き!有難くいただく。

「えー?ルール、かな」

ここ数日の晩御飯とお酒は、航平が購入している。
しかも有難いことに作ってくれて、帰ったらスグ食べられるようになっていて。
でも、ずっとこのままというのも悪いし。

だけど、1ヶ月ちょっと住むのなら、光熱費がちょっと欲しい。
航平が朝晩シャワーを浴びているので、来月の請求がちょっと恐ろしいのだ。

「なるほど」

航平も納得したようなので、思いつくことをひとつひとつ確認してゆく。

ご飯は基本交代で作る。
航平がこの2日作ってはいたが、作れるものがたいして無いらしく、もう実はネタ切れだったらしい。
睦美も料理が得意ではないが、そんなに手のかからないものなら、仕事帰りでも作れる。

掃除は、風呂とトイレは睦美、キッチンと部屋は航平。

洗濯物は、睦美が干して、航平が取り込む。

ゴミは、睦美がまとめて、航平が出す。

なんだか、テンポよく凄くスムーズに決まってゆく。


問題は、お金。

仕事のしてない航平に、どこまで出してもらうか。

「いくら必要?」

航平は、今まで会社の用意していたホテルなりマンションなりに住んでいた。
光熱費はもちろん会社持ち。
食事は“まかない”が多く、後は外食かコンビニなどで済ませていた。
だから、食費や光熱費にどの程度必要か、という基本的な概念がほぼない。

そういう人も居るんだ...。

こちとら、少ない手取りでどうやりくりするか、節約節約の毎日なのに。

そら、こんな大きなエビも買っちゃいますわな。

「20万で足りる?」

はいいい????

エビが喉につまりそうになる。

「ほ、ほんはに??」

「いや、足りないか。30万?」

いやいやいや!!

相変わらず真顔だけど、冗談だよね?

笑えないよ。

「ん?」

ん、じゃないし!

「...そんなお金あんの?」

イヤミっぽいかな、とは思ったけど聞いちゃった。

「貯金あるよ。通帳見る?」

確かに失礼だったけど、そんな逆ギレしなくても。
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