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ガーネット弐番館
第6章 ルール
背中を向けた航平を確認して、頭上辺りに転がったパジャマに手を伸ばす。

薄暗がりの中いくら手を伸ばしても、パジャマはなくて。

起き上がって探そうか、それか電気つける?
それともこのままベッドに移動して裸で眠る?
と、考えを巡らせていると。

「今度の休みさ、出かけようか」

もう寝たのかと思ってたのに、声がしたのでちょっと驚いた。

内容にも驚く。

出掛ける?2人で??

それって、スーパー行ったり、ホームセンター行ったりとかの出掛けるとは、明らかに違うよね。

「...どこに?」

ずっとこの部屋に居るから、出掛けたくなったんだろうか。
確かに、こんな田舎に何日もいたら暇でしかないだろうけど。

「んー?温泉旅館とか」

温泉か。

随分行ってない。

でも旅館ってことは。

「1泊、するの?」

「うん。俺、全国色々仕事では行ったけど、旅行とかってあんま行ったことないんだよね」

泊まるのも街中の背の高いビジネスホテルが多く、天然温泉があるような旅館は泊まった事がないらしい。

「この辺りには温泉ナイから、だいぶん離れないとだよ」

車で高速道路を使って1時間半ぐらいのところに、一応温泉街がある。
あまり有名なところではなく、派手さもナイ。

「いいね。そんなのが。のんびり出来るじゃん」

今も日中は暇だろうに、よっぽどのんびり過ごしたいのだろうか。

「じゃ、なんか行きたいとこあったら考えといて。俺も探してみる」

そう言いながら振り返り、睦美のパジャマを渡してくれた。

航平の向こうにあったのね。

「ありがと」

渡した後振り返ったままなので、視線が気になってパジャマが着れない。

「...むこう向いてよ」

「んー」

向く気配がナイので、布団の中でごそごそ動いてなんとかパジャマの上を着る。

布団からベッドへ移動しようとしたところを、掴まれて布団に引き込まれた。

「っ!!」

驚いて声が出ない。

後ろから抱きしめられ、航平の唇が耳元に近づく。

先程までの熱を思い出してしまう。

「このまま寝よ?」

「やだ」

こんなの眠れない。眠れるわけない。

「狭いし。無理だよ」

シングル布団は、背の高めな2人が眠るには狭すぎる。

最初の2日は、お客様布団を出してなくてあまり眠れなかった。

「ダブルベットだったら一緒に寝てくれんの?」
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