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ガーネット弐番館
第7章 unusual
夜ご飯までそんなに時間があいてないし、相当ご馳走だからと、サーヒスエリアのコンビニでパンを買って軽く済ませる。
コーヒーも飲んで復活した航平と、運転を代わった。
「よくここまで運転出来たな。大丈夫?疲れただろ」
航平の予定では、行程の真ん中あたりのサーヒスエリアで運転を代わるつもりだったらしい。
「大丈夫。何年か前まで、友達とよく来てたから」
買い物やコンサートなどで、何人かと乗り合わせてよくこの都会には遊びに来ている。
近頃は皆それぞれ忙しくしてて、めっきり来なくなったけど。
高速を降りる手前になって、少し渋滞が始まった。
今度は睦美を睡魔が襲う。
よく眠っているのだが、運転が終わって緊張感が溶けたからだろう。
窓から暖かい日差しも入ってきていて、眠気を誘う。
「寝ていいよ」
そう言われて、ちょっとだけと、お言葉に甘える。
「起きて。着いたから」
体が揺すられ、起こされる。
「え、着いた?」
小料理屋さん??
「降りて。先に行っといて」
どうやら渋滞にハマって、予定の時間をだいぶんオーバーしたらしい。
「俺の名前で予約してるから」
「...分かった」
航平は、車を停めてから追いかけてくるらしい。
車のドアを開きかけて、目の前の建物に唖然とする。
「え??ここ???」
「早く降りて」
後続車にクラクションを鳴らされていて、航平が不機嫌そうだ。
慌てて睦美も降りた。
ドアを閉めた途端、航平の車が走り出す。
行っちゃった...。
睦美は、恐る恐る振り返る。
重厚なドアのついた豪勢な建物は、明らかに小料理屋さんではない。
ドアの内側には、黒服のスーツを着たボディガードらしき人物が立っている。
入口の上を見上げるとそこには、
「ハリーウィンストン」
のロゴが光り輝いている。
冗談...だよね?
笑えないよ。
ほんっとに笑えない。
航平の携帯を鳴らしてみるも、運転中だからか出ない。
予約してるって言ってたけど。まさかね。
かなり悩んで、恐る恐る近づく。
まさかね。
「田辺様ですね。お待ちしておりました」
!!!
本当に予約してた!
コーヒーも飲んで復活した航平と、運転を代わった。
「よくここまで運転出来たな。大丈夫?疲れただろ」
航平の予定では、行程の真ん中あたりのサーヒスエリアで運転を代わるつもりだったらしい。
「大丈夫。何年か前まで、友達とよく来てたから」
買い物やコンサートなどで、何人かと乗り合わせてよくこの都会には遊びに来ている。
近頃は皆それぞれ忙しくしてて、めっきり来なくなったけど。
高速を降りる手前になって、少し渋滞が始まった。
今度は睦美を睡魔が襲う。
よく眠っているのだが、運転が終わって緊張感が溶けたからだろう。
窓から暖かい日差しも入ってきていて、眠気を誘う。
「寝ていいよ」
そう言われて、ちょっとだけと、お言葉に甘える。
「起きて。着いたから」
体が揺すられ、起こされる。
「え、着いた?」
小料理屋さん??
「降りて。先に行っといて」
どうやら渋滞にハマって、予定の時間をだいぶんオーバーしたらしい。
「俺の名前で予約してるから」
「...分かった」
航平は、車を停めてから追いかけてくるらしい。
車のドアを開きかけて、目の前の建物に唖然とする。
「え??ここ???」
「早く降りて」
後続車にクラクションを鳴らされていて、航平が不機嫌そうだ。
慌てて睦美も降りた。
ドアを閉めた途端、航平の車が走り出す。
行っちゃった...。
睦美は、恐る恐る振り返る。
重厚なドアのついた豪勢な建物は、明らかに小料理屋さんではない。
ドアの内側には、黒服のスーツを着たボディガードらしき人物が立っている。
入口の上を見上げるとそこには、
「ハリーウィンストン」
のロゴが光り輝いている。
冗談...だよね?
笑えないよ。
ほんっとに笑えない。
航平の携帯を鳴らしてみるも、運転中だからか出ない。
予約してるって言ってたけど。まさかね。
かなり悩んで、恐る恐る近づく。
まさかね。
「田辺様ですね。お待ちしておりました」
!!!
本当に予約してた!