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ガーネット弐番館
第1章 再会
「今の所は、何が美味しいの?美味しいお酒ある??」
日本中を転勤で回っている航平は、行った先々の美味しい食べ物やお酒をよく知っていた。
航平の話が上手いわけではなかったが、ほかの地域に移り住んだ事が無い睦美にはとても楽しく。
色んな地域の話を聞いた覚えがあった。
「酒飲みながら、酒の話かよ」
そう苦笑いしながらも、いくつか有名なお酒を教えてくれた。
やはり水が綺麗で、お米が美味しいところは、お酒も美味しいらしい。
「いいなぁ。飲んでみたいな〜!」
「ネットで手に入るだろ」
知らないお酒を、ネットだけで判断して買ったことはない。
サイトによって、評価もまちまちで信用ならないし。
何より、ネットでは試飲出来ない。
「そういや、1階のとこに結構デカい酒屋入ってなかったか?」
「あるある!」
たまに試飲もやってはいるが、このショッピングモールにはほとんど車で来るので、試したことはない。
沢山種類は置いてあるものの、いつも決まったお酒を買うだけだ。
「別にいいんだけどさ。なんで、ここだったの?」
2人で以前会っていたのは、以前航平が住んでいた市の繁華街が多く。
こんな街外れの大型ショッピングモールなんか来たことない。
「ここ、俺が居た頃建設中だったじゃん」
そうだっけ?
「もうすぐ出来るって頃に転勤になったからさ。来てみたかったんだよね」
「えー。どこにでもあるんじゃないの?」
スーパーや飲食店。本屋やシネコン。
ファストファッションや100円均一。
今やこのタイプの施設は各地どこにでもある。
この田舎町には衝撃の大型ショッピングモールで、住民来てるんじゃないかってぐらい人がどっと押し寄せてるけど。
「マジで凄いな。出るか」
「え、あ。うん」
航平の視線を追うと、お店の前の大行列が見えた。
大事に飲んでいた最後の一口を慌てて流し込む。
お会計を任せて先に店を出ると、知ってる人に出会ってしまった。
「あっら〜。中野さん!」
中野とは睦美のことだ。
よりによって、この人に会うとは。
ヤバい。今は、ほんっとヤバい。
今のアパートを借りたイマイ不動産屋の今井さん。
世話焼きの60代のおばちゃんだ。
睦美が今出てきた和食レストランの向かいの焼肉店の待ち合い椅子に座っている。
日本中を転勤で回っている航平は、行った先々の美味しい食べ物やお酒をよく知っていた。
航平の話が上手いわけではなかったが、ほかの地域に移り住んだ事が無い睦美にはとても楽しく。
色んな地域の話を聞いた覚えがあった。
「酒飲みながら、酒の話かよ」
そう苦笑いしながらも、いくつか有名なお酒を教えてくれた。
やはり水が綺麗で、お米が美味しいところは、お酒も美味しいらしい。
「いいなぁ。飲んでみたいな〜!」
「ネットで手に入るだろ」
知らないお酒を、ネットだけで判断して買ったことはない。
サイトによって、評価もまちまちで信用ならないし。
何より、ネットでは試飲出来ない。
「そういや、1階のとこに結構デカい酒屋入ってなかったか?」
「あるある!」
たまに試飲もやってはいるが、このショッピングモールにはほとんど車で来るので、試したことはない。
沢山種類は置いてあるものの、いつも決まったお酒を買うだけだ。
「別にいいんだけどさ。なんで、ここだったの?」
2人で以前会っていたのは、以前航平が住んでいた市の繁華街が多く。
こんな街外れの大型ショッピングモールなんか来たことない。
「ここ、俺が居た頃建設中だったじゃん」
そうだっけ?
「もうすぐ出来るって頃に転勤になったからさ。来てみたかったんだよね」
「えー。どこにでもあるんじゃないの?」
スーパーや飲食店。本屋やシネコン。
ファストファッションや100円均一。
今やこのタイプの施設は各地どこにでもある。
この田舎町には衝撃の大型ショッピングモールで、住民来てるんじゃないかってぐらい人がどっと押し寄せてるけど。
「マジで凄いな。出るか」
「え、あ。うん」
航平の視線を追うと、お店の前の大行列が見えた。
大事に飲んでいた最後の一口を慌てて流し込む。
お会計を任せて先に店を出ると、知ってる人に出会ってしまった。
「あっら〜。中野さん!」
中野とは睦美のことだ。
よりによって、この人に会うとは。
ヤバい。今は、ほんっとヤバい。
今のアパートを借りたイマイ不動産屋の今井さん。
世話焼きの60代のおばちゃんだ。
睦美が今出てきた和食レストランの向かいの焼肉店の待ち合い椅子に座っている。