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第8章 ハニームーン

ちゅっと音を立て唇が重なると同時に、体が持ち上げられぐっと航平の上に座らされるようにして入ってくる。

航平にしがみついて、受け入れる。

「んっ、...あああっ」

相変わらずゆっくりではあるが、一気に奥まで貫かれた。

その重量感に体が伸びあがりそうになるのを、航平が抱きしめて舌を差し出して来る。

睦美も航平の肩に腕を回して、そのキスに応える。

いつの間に何がどうなったのか、気付くと、航平がソファのクッションに背中をあずけて、睦美はその上に跨って抱き着いている。

自然になのか航平の手によってなのか、睦美の腰が小さく動いて奥に当たって気持ちがいい。

「んっ...は...」

肩に手を置いて体を起こすと、その揺れが激しくなる。

てっきり航平が揺らしているのかと思っていたが、腰を動かしているのは睦美のようだ。

気持ちよくて、そして航平にも気持ちよくなって欲しくて。

「んっ、んっ、んあっ」

可能な限り腰を前後に動かす。

自由になった航平の手が睦美の肌の上を移動して、体ごと揺れる胸先を摘む。

「やぁっ、あああっ」

やっとの思いで動いていたのに、余計な刺激が加わって睦美の体が大きく反り返る。

少し慌てた航平が起き上がり抱きしめて、睦美もなんとか腕を回してこらえる。

「...っぶね！」

「落ちちゃう...っ」

そのまま抱きしめあって、体が深く繋がる。

「っあ、気持ち、いい」

耳元を航平の舌が蠢いて、唇に到達する。

舌を交わしながら、今度は航平が動き出す。

「んっ、んっ、ぁあっ」

お尻を広げるように掴まれて、ナカが強く擦りあげられるように腰が動いてはぶつかる。

睦美は航平の首に回した腕に力を込めて、その律動に飛び跳ねるようにして喘ぎながらも、舌を出して絡める。

今にもイきそうで、だけどもっとイッパイ欲しい。

そう思ったのが伝わったのか、航平が睦美を抱きしめたまま体を倒した。

また睦美が上になったが、今回は航平が動き出す。

「...ああっ！」

大きなストロークが睦美を下から突き上げる。

全身を快感が突き抜け、それが終わらないまままた次がやってくる。

「ああっ、あっ、すっ、ごいいっ」

次第に加速する動きに、睦美は抗うことが出来ず果てに飛ばされる。