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ガーネット弐番館
第8章 ハニームーン
なんとか息を繰り返して、航平を見上げる。

「...おねがい」

「うん。何」

おねがい、だけではダメらしい。

いじわる!

凄い決死の覚悟だったのに。

「早く言って?も、限界だから」

苦しそうな声が耳元で急にして、驚く。

少しだけ眉間にシワが入っていて、触れる唇も心無しか震えている。

「航平...。お願い、...入れて」

「...うん。やっと言ってくれた」

少し嬉しそうな声がして、唇が重なった。

素早く体が離れベッドから滑り降りたと思ったら、今度こそゴムを装着している。

大きく反り上がったモノを扱きながら、睦美の足の間に帰ってきた。

ベッドの中を枕のあるほうへ少し移動していたが、その航平の動きに睦美は自然と足を広げていた。

「...は、エロっ」

「はや、く...」

ゆっくり近づく航平に、手を伸ばす。

視線を絡ませながら、ゴムを纏ったモノを擦り付けてくる。

なかなか入って来ないのが、もどかしくて腰をくねらせ、手を伸ばす。

「ね、はやく、入れ...っんああっ」

睦美の言葉が終わる前に、往復していた先が沈んだ。

「っ、...キツ」

反り返る睦美の腰を掴んで、うねり締め付けるナカを奥まで進む。

待ちわびた以上の快感が、睦美の体をゆっくりと貫いてゆく。

「...っあ、あああっ」

まだ入ってきたばかりなのに、今にも果てに飛ばされそうだ。

こんなに感じるなんて。

もうオカシクなってしまった。

でも、今はそれでいい。

航平を全身で感じたい。


「っは。ヤバい」 

それは航平も同じなのだろうか、苦しそうだけど嬉しそうな声がする。

互いの体を抱き寄せて、唇を重ねる。

「んあっ...」

深く繋がって、滑らかに航平の腰が動き出す。

「あっ、すごっ...いっ」

体を重ねる度に、気持ちいいのを更新している気がする。

航平腕の中で、突かれる度体をくねらせ伸び上がる。

この体位だと、感じている顔を至近距離で見られてしまう。

恥ずかしいけど、顔を背けたい気持ちより、キスを交わしたい気持ちが勝る。

見つめ合って、舌を交わし深く口づける。

変わらぬ表情の中にも、目が色っぽく光を放っていて。

それを向けられていることに悦び、より感じてしまう。

「...すき」

「ん。...俺も」
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