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ガーネット弐番館
第8章 ハニームーン
普段の自分では考えられないほど、つい甘く囁いてしまったと思ったのに。

比べ物にならないほど、甘く囁き返された。

同時に、すごく大事なモノを扱うかのように睦美の体を指が這う。

「っ...はぁんっ」

全てに敏感に反応をしてしまう。

ソファで交わった時とは比べ物にならないほど、またゆったりとした動きで。

全然追い込むような、そんな動きでもないのに。

それでも睦美は今、飛ばされそうなギリギリのラインだ。

イってしまいたい気持ちと、このままここで留まっておきたい気持ちが、錯綜する。

「...こうへ...いっ」

「ん...」

悶える睦美の体を抱きしめたまま、航平が起き上がる。

睦美を見上げ伺う航平に、腕を回し直してキスを落とす。

角度が変わって、動きも変わって、睦美のナカがまたきゅうっとなる。

「あっ...んっ」

キスを交わしたまま航平の背中をベッドに預けるよう倒れたものの。
起き上がって航平に深く跨りなおし、今度は睦美が腰を動かす。

航平が差し出した両手にそれぞれ指を絡ませる。

滑らかにゆったりと動かしてみるものの、あまり長くは続けられない。

気持ち良すぎてカラダをくねらせてしまい、それが余計に
刺激を加えて、またカラダをよじる。

小さく飛び上がるように動きを変え加速してゆく。

「ああっ、も...だめ...」

天井を軽く仰ぐように顎をあげ、それでも動きが止まらない。

それはいつしか航平も睦美の反り返る腰を掴み、少しずつ突き上げていたから。

「っはぁ...」

チカラが入らなくなってきた睦美が、航平の上に体を預けてくる。

なんとかキスを交わすと、航平がより深く突き上げ始めた。

「っああ、やっ、あっあっあぁっ...」

なんとかギリギリ意識を保っていたのに、今それをされるとヤバい。

奥が突かれて、目の前にチカチカと光が飛ぶ。

小さな動きがどんどん大きなものになって、2人でベッドの上を飛び跳ねるようになってゆく。

「...っ、ああああっ...」

航平の肩を掴んで、体を震わせながら激しく腰を反らし果てる。

「っ...んふっ、んっ、んっ」

余韻がまだ強く体を震わせて、それが去るのに時間がかかる。

ありえないぐらい激しくイってしまった。

これが、イったということなら。
今までのは何だったんだというぐらい。
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