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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

夕食が終わり、仲居さんが善を片付けて布団を敷き終わると、春人がおつまみを取り出した。
「茜さん、もう体調落ち着いたって言ったから…お酒飲む?」
時計を確認すると、もうすぐ8時になる…
ごめんね春人…
春人にこれ以上迷惑掛けないから…
「あ、春人…ロビーに眼鏡ケース忘れちゃったみたいなの…取りに行ってくるから、待ってて」
「え、やったら俺も…」
「ううん、すぐだから、ね?」
袖の中に眼鏡ケースとスマホを忍ばせて、部屋を後にする。
大浴場前の休憩スペースに既に修二さんが座って待っていた。
「お待たせしました」
「ちゃんと来てくれたんだね…」
隣に座るよう促されたが断って、修二さんの前に立った。
「お話とは何ですか?」
「俺と寝て欲しいんだ」
「えっ!?それは無理です!」
奥さんと子どもが居るのに、何言ってるの!?
「大丈夫、彼にもバレないようにするからさ」
「そういう問題じゃないです!あなたには家族が居るのに、何考えてるんですか!?」

