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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

「お断りします」
「はっ?今の俺の話聞いてた?」
「聞いていました、だから断ってるんです。こんな誰の為にもならないバカな要求聞き入れられません」
「バカな要求」と聞いて、彼は立ち上がり私の事を鋭い目付きで睨み付けた。
「彼氏がどうなっても良いのか!?」
「私は大好きな彼を裏切って傷付けたくないし、彼のキャリアも傷付けさせない。もしあなたが自分の欲望の為にネタを利用するのなら、私は彼を全力で守ります!」
手遅れになる前に、今ならまだ止められるから…
「今の会話を奥さんに聴いてもらいます!」
「えっ!?」
何かあると予感していたので、袖に忍ばせておいたスマホの録音機能を使い、彼との会話を記録していた。
「な、何を…茜止めろよ。2人が黙ってればバレる事も無いんだ」
「ここまで言って、まだ止めないんですか?裏切るような行為に及んで…奥さんと子どもが可哀想です!!」
「……!」

