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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

「人の大事な彼女に怪我させやがって…ムカつく…」
「ごめんね、それに根本的な解決も出来なかった…」
春人を守ると息巻いてみたものの、私に何が出来るのだろう…
「それはええねん。茜さんにもちょっと怒ってるんやからな。元彼から何か言われてたんやったら、俺にも言って欲しかった…」
春人に何も言わずに解決して安心させようと思っていたのに、結果として彼を傷付けてしまった…
「ごめんなさい…今大事な時期だから、春人に迷惑を掛けたくなかったの…」
「うん、分かってる…茜さんが色々考えてたのに、俺能天気に飯食ってたな…ごめんな…」
肩に頭を置いてきて、首筋にグリグリと押し付けてきた。
春人なりの抗議の仕方なのだろう…
「んー、もうこの話はおしまい!そいつがスキャンダルを売っても、俺は気にしやんから」
「でも…」
「はい、仲直りのキスしよ」
頰を挟んで、春人と顔を合わせると、柔らかく唇を塞がれた。
唇が離れると、お互い「ンフフ」と変な笑い声が出た。
「やっと笑った」
「ん…」
「残りの時間楽しく過ごそうや」
「うん」

