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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

間近で見れば、益々春人っぽく思えて愛着が増す。
クチバシをツンツンしながら、袋にぬいぐるみを入れる。

「他に取って欲しいもんある?」
「ううん、これが欲しかったから」
「そんなに気に入ったん?」
「うん、春人にそっくりで可愛いもん」

「茜さんってホンマに俺の事好きやなー」
「ん、なに?」
「だってそのぬいぐるみ、俺にそっくりやから欲しかったんやろ?俺みたいやからって抱き締めてデレデレしちゃって、可愛いなぁ…」

袋からぬいぐるみを出すと、不満そうにぬいぐるみを見つめている。

「俺もそんな風にギュッてして、唇も触って欲しいわ」
「春人ぬいぐるみに妬いてない?」
「妬いてないよ。羨ましいだけ」

それが妬いてるんじゃない…
ぬいぐるみ相手に嫉妬する春人に笑いそうになるのを堪え、春人の手を握る。

「ほら、次行くよ」
「はーい」
「次はどこに行く?」
「さっきあった本屋に行っていい?」
「うん」

ゲームセンターを後にし、来た道を戻って本屋へ。




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