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蜜な時間はあなたと共に
第6章 異国の地で電話×××

食後、各々自由時間になると、遠藤さんを連れてとある場所へ…
「これ飲んでみて?美味しいから」
「ありがとうございます…静かな場所ですね」
「そうやねん、人も少ないから気兼ね無く話せるから」
「はい…お先にコレいただきますね」
ゴクゴク…
「ああ…このコーヒー美味しいですね。コレも以前来られた時に見つけたんですか?」
「うん、ここの景色もええやろ?」
俺らが来たのは、繁華街の近くに設置されてあるベンチ。
目の前には海が広がり、その先にはシンガポールのビル群が建ち並び、ビルから漏れる灯りが海面に映る。
「綺麗ですね…」
インディーズの頃、このツアーに参加してシンガポールに来た時に、ここに立ち寄ってこの景色に心奪われた。
さっきも遠藤さんに気付かれないよう、この景色を写真に収めて茜さんにラインで送ってみた。
「2回くらい旅行でシンガポールに来た時には、ここに来るんや」
「そうなんですか、私ここ好きになりました」

