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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

一緒に映画を観に行けるのは嬉しいけど、公開日が8月の中旬で丁度夏フェスシーズンで、春人達も忙しい時期…
「公開8月だよ?夏フェスで忙しいんじゃないの?」
「もし休みが被らんかったら、平日の仕事終わった後に映画観るのもアリやと思うよ。まあ、帰り遅なるから、茜さんが良いんやったらの話やけどね」
「私は平気だけど、春人は?」
「もちろん大丈夫。なら決まりやね」
新しく決まったデートに浮かれている春人を見て、ニヤけるの堪えていると春人は奥のスペースへ…
「え、春人…それは…」
そこに置かれた小説のタイトルと表紙を見て、頰が熱くなった。
[若社長の秘密の契約 トロトロに愛されて]
春人が向かったのは、女性向けのエッチな小説が置かれているコーナー。
本棚から1冊抜き取ると、ページをサッと捲る。
「…春人、今禁欲中じゃなかったの?」
「えー見てるだけやん?茜さん、これ読んで実践されると思ってたん?」

