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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

大丈夫だと笑顔を見せても、ぎこちない感じになってしまった。

今思ったら、ぬいぐるみに「可愛い」って言ってたけど、間接的に春人に対しても「可愛い」って言ってるものだよね、バカだな…
男の人は「カッコいい」って言ってもらう方が嬉しいに決まってるのに…

買い物を済ませて、自販機でミルクティーを買おうとしたら、目の前にペンギンのぬいぐるみがヌッと現れた。

「うわっ!?」
「茜さん、泣かないで。僕笑顔の茜さんが好きだから」

声の主は春人で、普段は出さないような裏声を出している。

「……何してんの?喉に負担かかるよ?」
「いや引かんといてや。茜さんを元気付けよう思ってぬいぐるみで話し掛けただけやから…」
「元気だよ。それに泣いてないから」
「そ、そう…?」

いつも色々な方法で私を笑顔にしてくれる春人も、ぬいぐるみを使って慣れない事して恥ずかしかったみたい。
照れてる春人を見ていると、自然と笑顔になって、それを見た春人も頭をかきながら笑ってくれた。




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