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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

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「さあ、早くこの案件終わらせて、次の行こ!」
「…先輩、昨日とは打って変わってかなり気合い入ってますね」
「そ、そうかな?」
春人と会えるからか、少し気持ちが晴れているから仕事に集中出来た。
「もしかして、今日彼氏さんと会うんですか?」
「え、えっと…」
「そっか…なら先輩が早く彼氏さんと会えるように仕事を終わらせないと!皆さん頑張りましょう!」
「「はーい!」」
皆の力を合わせて、定時を少し過ぎたところで仕事を終えられた。
春人に食べてもらう晩ご飯を考えながら駅に向かっていると、目の前に黒い乗用車が止まった。
運転席から降りて来たのは涼介さんだった。
「茜さん、今いけるかな?」
「ごめんなさい、今日は時間が無くて…」
「ちょっとだけで良いんやけど…」
すると、助手席から女性が降りてきて、私の前にやって来た。
歳は私より下に見える。
「俺が合図するまで降りてきたらアカンって言ったやろ…」
「………」
無言のまま見つめられ、何をされるのか分からず身構えた。

