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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

小さい会議室に通され、涼介さんと遠藤さんが向かいに座った。
いつ事務所の人が入ってくるのかドキドキしていたが、5分経ってもそれらしき人は誰も入って来ない。
「涼介さん、一体何を…」
「ごめんな、いきなり。怖い事せえへんから安心して」
そこでようやく力が抜けた。
なら、何のためにここに連れて来たんだろう…
「春人は…」
「ハルならもう帰ったで。昨日頑張ったから、夕方にはレコーディング終わったんよ」
「そっか…ちょっと待っててもらえるかな?」
席を外して、春人にラインを送った。
[ごめんなさい。用事が出来たので少し遅れそう]
[了解。待ってるなー]
席に戻ると、涼介さんが遠藤さんと会わせた経緯を説明し始めた。
「ここ数日ハルが元気無くて、その話聞いた遠藤さん…彼女がどうしたらいいのか聞いてきたんよ。そこで、ハルには彼女が居てるって事を話したら、茜さんにお詫びしたいって…」
「私の事話しちゃったの?」
「そこは大丈夫。茜さんの事は口外しやんって約束してもらって連れて来たから」
「うーん…」

