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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

もっと言いたい事はある、けど…
ギュッとスカートの裾を握っていると、春人の手が重なって柔らかく包み込まれた。
「もう1つ謝らないといけない事があるの」
「なに?」
「…去年、会社の人にキスされたでしょ?あの時は私はすぐ話さなかったのに、春人はすぐに受け入れてくれた。けど同じ立場になって、私もすぐに受け入れようと思ったけど、苦しくて出来なくて…狭い女でごめんなさい…」
これ以上自分勝手な気持ちを打ち明けて、嫌われたらどうしようと泣きそうになり、本音を飲み込んだ。
頭を下げると、春人に抱き寄せられ、頭を撫でてくれた。
「それは仕方ないよ。受け入れられるかどうかなんて人それぞれやもん。俺が受け入れたからって、茜さんも無理して合わせやんでええよ」
「(空くんと同じ事言ってる…)でも、春人はすぐに許してくれたのに、私は時間掛かって、春人を不安にさせちゃったから…」
涙を堪えて途切れ途切れに言葉を伝えていると、急に顔を持ち上げられ、春人に覗き込まれる。

