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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

「ごめんな…こんな泣かせて…言いたい事あるんやったら話して」
「無いよ…そんな…言ったら春人…」
「何言われても構わんよ。茜さんが思ってる事全部俺にぶつけて…」
ダメだな…全然消化し切れてなかった…
「ごめんなさい…本当は女の子に嫉妬しちゃったし、春人にも怒っちゃった。春人ならすぐ言ってくれると思ってたのに…SNSの写真でキスされた事を知りたくなかったよ…悲しかった…でも、私も同じ事されたから責められなくて、受け入れるかどうかの間で揺れて苦しかった…ごめんね春人…」
言い終えると、春人はティッシュを手に取り、目を優しく押さえてくれた。
それが終わると、額にキスをして抱き締められる。
「ありがとう…話してくれて」
「醜い感情見せられて、嫌だったでしょ?」
「そんな事ないよ。それが普通の感情やもん。ごめんなしんどくさせて…それだけ俺の事想ってくれててありがとう」
「ありがとう」と「ごめん」を交互に言われて、胸が苦しくなった。
これは辛くて苦しいんじゃない、嬉しくて苦しいんだ…
自分の気持ちを伝えたら、今度は春人の気持ちも聞きたくなった。
「ねえ、キスされた時、彼女にキュンてした?」
「全然。酔って絡まれてる時ちょっと迷惑やったし、迫られてる時もずっと茜さんの事考えてた。『ここで拒まないと茜さん悲しませるな』って思ってた」

