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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

春人はムスッとした表情で「迷惑」と口にしたけど、口調は弱々しい。
確かにアレは酔った勢いと一時の気の迷いで起こしてしまった行動だけど、本当の彼女は優しくていい子だから。
だから、普段の彼女の誠実さを知っている春人も心から批判出来ないのだろう。

「春人ごめんね」
「どうしたん?まだ何かあるん?」
「今日遅くなったの、実は遠藤さんと会ってたからなの」
「えっ!?遠藤さんと…何で?」

私は遠藤さんが来てくれて、謝ってくれた事を話した。
聞き終わると、春人はフーッと息を吐いて、少し冷めたコーヒーを飲んだ。

「そうか、俺がしっかりしてなかったから、遠藤さんに気遣わせちゃったかな…」
「遠藤さんいい子だね。彼女に謝罪に来るのってかなり勇気が居るのに、わざわざ来てくれて…彼女には気にしてないって伝えたから、もう春人も気に病まないで」

「大丈夫」と膝立ちになって今度は春人の頭を撫でる。
フワフワとした髪の毛を撫で付けて頬擦りした。

「今回の事で茜さんにいっぱい迷惑掛けて、ホンマごめんな…」
「ううん。迷惑なら私の方がいっぱい掛けてるよ。出会った時から、ストーカーに怪我させられたり、この前の旅行だって元彼に春人の事バラされそうになったり…」



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