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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

春人は首筋に顔を擦り寄せて、クンクンと匂いを嗅いでくる。
春人の髪の毛が首や顔に擦れて、くすぐったいけど気持ち良い…
「ちょ、ちょっと…」
「電話越しにエッチしても全然物足りやんくて、もっと茜さんが欲しくなった…」
春人の切なそうな声にキュンとしていたら、気が付くと唇が押し当てられていて、首筋に口付けされる。
「茜さん…茜…」
カーペットに組み敷かれ、春人の顔が近付いてくる…
「ま、待って、ケーキ…」
不意に置きっ放しのケーキが目に入り、思わず声を上げた
せっかく春人が買ってきてくれたのに、このままエッチに夢中になると、クリームが乾いて美味しくない様になると思ったから。
春人はその気だったのに、出鼻挫かれたみたいで嫌だったかな…
春人は身体を起こして、フォークを手に取ると、ケーキを掬って私の口の前に差し出した。
「はい、あーん」
「えっ、あー…」
チョコレートの甘さとほろ苦さが口の中に広がる。
「美味しい…」
飲み込むと、またケーキが差し出しされる。
「あの、春人…1人で食べるから…」
「ええやん。恋人らしい事させて」

