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蜜な時間はあなたと共に
第3章 復活ライブ

マネージャーの瞳は凛と輝き、強い決意が表れている。
俺を必死に立ち直らせようとしてるんやな…
『フェスは絶対上手くいくと信じてます。皆待ってくれてますよ…目の前のファンが言うんだから絶対です!』
『ふふっ、そうやな…』
ファンって、別にライブに来てくれるお客さんだけじゃないもんな…
マネージャーもそうやし、友達も、茜さんも…
目の前に居てくれてる人、傍で支えてくれてる人も大事なファンやな…
大舞台での復帰にプレッシャーを感じて、1番大事なものを見失っていた…
『あああっ!!』
いきなりマネージャーが頭を抱えて叫びながら蹲ってしまった。
どうしたのかとアタフタする俺…
「ど、どないしたん…?』
『ああ…事務所の大切なアーティストに酷い事言っちゃったー!喝を入れる為とは言え、ファンもマネージャーも失格ですよー!コレ秦野さんに知られたら説教ものですよー』
さっきまでの勢いが嘘のようにパニックになる彼女を見て、思わず吹き出した。
『何笑ってるんですかー!?ハルさんの所為なんですからねー!』
「いや、ごめんごめん。さっきまでの勢いが無くなったからつい…まあ、久保ちゃんがガツンと言ってくれてやんかったら、俺腐ってたままやったよ。ありがとうな』
「は、ハルさん…』

