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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

まだ到着していないのか、店前に春人の姿は無い。
時間を潰そうと楽器店に入った。
「いらっしゃいませ」
店内の壁には様々な種類のギターやベースが掛けられ、それに使う機材が所狭しと並んでいる。
色々有り過ぎて、素人にはどれが良いのかよく分からないな…
奥の試奏室では、スーツ姿の男の人と店長さんが話しているのが見える。
「うーん…」
5分程経って外の様子を確認するも、春人はまだ来ていない…
メッセージを送ろうとしたところで、店長さんと目が合い、こちらにやって来た。
「おい、あんた前にハルが連れてきた姉ちゃんか!?」
「は、はい…」
「久しぶりだな!」
フレンドリーに話し掛けてくるな、この人…
良い人なんだろうけど、見た目がやや強面だから、若干威圧されてる感が…
「それよりあいつの事待ってたのか?」
「え、えっと…どうしてそれを…」
「悪いな、あいつと話し込んじまって、待ってくれてるのに気付かなかったわ、おーい、ハル!」

