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蜜な時間はあなたと共に
第4章 欲情

スタッフさんに向かったのはスタジオの一室で、来月発売の音楽機材の雑誌の撮影が行われる。
今日は俺が普段使ってるフェンダーギターの新しいモデルが発売され、それの撮影モデルに俺が起用された。

撮影するスタッフさん達やカメラマンは普段から仕事をする仲なので、特に緊張せずに和気藹々と和やかに撮影を終えた。


「……今日のハルさん、いつもより凄く色っぽくないですか!?」
「分かる!色気がダダ漏れになってるのに、カッコ良さと可愛さは健在なの!」
「それにこの写真見て下さい。この流し目とか、いつもの色気が五割増しになってません?」
「凄く惹きつけられるわ…本能なのかしら?」

「「抱かれたい…」」

…なんて女性スタッフが小声で話してるのなんて気付かずジュースを飲んでいると、カメラマンの迫間(はざま)さんが話し掛けてくれた。

「ハルくん、おかえりー!皆待ってたよー」
「ありがとうございます。お陰さまでまた歌えるようになりました」
「俺もこの前のフェスで観させてもらったけど、ライブパフォーマンスは健在だったな。ドSな煽りとかもな」




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