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蜜な時間はあなたと共に
第4章 欲情

「もしもし」
『いきなりごめんね。今仕事中?』
『違うよ』
『…どうしたの?ちょっと元気無いみたいだけど…』
「いや…」

さっきまで脳内で茜さんにバニーちゃんの格好させて、ソレをネタに抜いてました……

「…茜さんの顔全然見てないから、元気無いんやで?」

自分で勝手に茜さんを汚していた罪悪感を誤魔化すためにそう言った。

顔見れてなくて元気無いのはホンマの事やけど。

『…ごめんね。今日で忙しいのはマシになったから』
「ううん、これでしばらくゆっくり出来るやん。今茜さんも仕事中じゃないん?」
『私の方は休憩中だから大丈夫。それでね…』

一瞬間を置くと、遠慮がちに尋ねてきた。

『…今日女子会終わったら、春人のとこに行ってもいい?』
「…もちろんええよ!珍しい。茜さんから言ってくれるなんて」

普段は俺から行くか、誘う事が多いから、茜さんから行くなんて言われて、テンションマックス。

「ちょっとしたご飯とか用意しとく?」
『それは大丈夫。遅くなるかもしれないから、春人が先に帰ってきて待てなくなったら、寝てていいよ』
「いやいや、彼女来るのに寝てたら勿体ないやろ?起きて待ってるよ」



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