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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

さっきとは打って変わって、嬉しそうに笑いながら両手を握る。
「ごめんな、俺もワガママ言って。気分転換なら1人でするもんやろうけど…茜さんと無性に居たくなった」
「う、ん…別に嫌じゃないから」
スーツでもっとカッコ良くなっても、ワンコな部分は変わらないな…
「おい、2人の世界に入り込むなよ、見せつけてくれるなー」
店長さんの言葉に、すぐに春人の手を離した、
「店長、ええとこやったのに」
「おい、ここはバンドマン御用達の店だよ。イチャつくなら早く出て行けよ」
「ご、ごめんなさい!ほら、春人行くよ!」
「え、おう。店長また来ます!」
春人の背中を押して店から出ると、熱い頰を両手で扇ぐ。
「あー、変なとこ見られちゃった…もうあの店行けないよー…」
「えー、大袈裟やって。それよりどこ行く?」
「切り替え早いな…行き先とか決めてないの?」
「うん、適当にブラブラしようかなーって」
普段のデートと違って無計画だな…
それだけ何も考えずに歩いて、ご飯食べて気分転換したかったんだな。

