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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

フェスで復帰してから、春人を心配していたので、喉の調子が良いと聞いて安心した。

「さっきお菓子も買ったんやけど食べる?しょっぱい煎餅やけど」
「食べるー」

好きな人とダラダラとゆったりした時間を過ごす…
贅沢な時間だな…

1時間程寛いでいたら、春人が時計を確認すると、スッと立ち上がってタオルを取り出した。

「もうそろそろお風呂の予約時間になるから、行こか」
「う、うん」

私も急いでポーチや貴重品を持って付いていく。

「ご飯食べた後に予約入れたかったんやけど、予約埋まってたみたいで今の時間になったんよ。ごめんなー」
「謝らないで。取ってくれてありがとう」

「月の湯」と書かれた扉の前に着くと、春人は鍵で扉を開いた。

「こじんまりしてる…」
「少人数向けのお風呂やから」

籠に荷物を入れていると、春人がニコニコしながら私を見てくる。

「…何?」
「脱いでるとこ見たい」
「いやいや、やめてよ」
「ええやん、いつも見てるんやから」
「いつもじゃない!恥ずかしいよ」
「えー、茜さんの裸いつも見てんのに…」




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