この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

フェスで復帰してから、春人を心配していたので、喉の調子が良いと聞いて安心した。
「さっきお菓子も買ったんやけど食べる?しょっぱい煎餅やけど」
「食べるー」
好きな人とダラダラとゆったりした時間を過ごす…
贅沢な時間だな…
1時間程寛いでいたら、春人が時計を確認すると、スッと立ち上がってタオルを取り出した。
「もうそろそろお風呂の予約時間になるから、行こか」
「う、うん」
私も急いでポーチや貴重品を持って付いていく。
「ご飯食べた後に予約入れたかったんやけど、予約埋まってたみたいで今の時間になったんよ。ごめんなー」
「謝らないで。取ってくれてありがとう」
「月の湯」と書かれた扉の前に着くと、春人は鍵で扉を開いた。
「こじんまりしてる…」
「少人数向けのお風呂やから」
籠に荷物を入れていると、春人がニコニコしながら私を見てくる。
「…何?」
「脱いでるとこ見たい」
「いやいや、やめてよ」
「ええやん、いつも見てるんやから」
「いつもじゃない!恥ずかしいよ」
「えー、茜さんの裸いつも見てんのに…」

