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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

身体を流して、一緒に湯船に浸かる。
大浴場のお湯よりちょっとだけ熱い、逆上せるかな…
長く浸かってなかったら大丈夫かな
コポコポと湯船に流れるお湯の音が心地いい。

「あー、気持ちええ……」
「そうだねー……」
「あ、そうこれこれ」

「ちょっと待ってて」と春人は脱衣所に戻っていった。
少しして浴室に入ってきた春人の手には、先程買ったガラス瓶に入ったお酒。
それと小さなグラスを載せたお盆を湯船の縁に置いた。

「お酒持ってきたの!?夕方前なのに…」
「ええやん、いっぱい買ったんやし。これは食前酒やって」
「夕食まで2時間もあるけど…」

お酒が注がれたグラスを持って「乾杯」とグラスを軽く合わせる。
何だかんだ言って、私も好きだから飲んじゃうんだけどね…

「うーん、冷たーい!」
「はー、スッキリするー。熱い風呂に入りながら冷酒を飲むって、最高やなー」

ほんのり甘い香りがして飲みやすく、私もすぐにお代わりをした。
瓶のサイズが小さく容量が少なかった為、2人であっという間に飲み干した。




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